
![]() Do You Know "STUFF"? ”スタッフ”とは、いかなるバンドであったのか? |
ニューヨークのスタジオ・ミュージシャンである6名が、”スタッフ” 結成までに共演していたのは、アレサ・フランクリン、 スティーヴィー・ワンダー、ポール・マッカートニーなどの第一線のスター達で、 その豊かな経験の中で身につけた、広い音楽性と、 スタジオ・ミュージシャンにしては強すぎる個性を、 彼らはこのバンドで充分にぶつけあったのである。 結成の布石となったのは、ゴードン・エドワーズが1960年代後期に セッション・ミュージシャン仲間を集めて結成した ”エンサイクロペディア・オブ・ソウル”であり、 もう一つは、キング・カーティスのバンドで共演がもとになって生まれた セッション・ユニット”チャック・レイニー・コーリション”だった。 いずれにも、後にスタッフのメンバーとなる者の多くが顔を揃えており、 特に前者は直接的な「母体」となっている。 それに、当時NY一の売れっ子ドラマー、スティーヴ・ガッドが合流したわけである。 彼らは、ニューヨークのクラヴ”ミケールズ”の常連セッションと して活動を開始。本格的なデビューは、1976モントルー・ジャズ・フェスティバルである。 その出演に先立って録音されたファースト・アルバム『スタッフ!!』と、 続く翌77年に発表した、大ヒット作 『モア・スタッフ』により、一躍人気グループの仲間入りをした。 しかし、80年に『ライヴ・イン・ニューヨーク』をリリースした後は徐々 に活動ペースが落ち、82年には事実上の解散状態に陥る。 ガッドやエリック・ゲイルを筆頭にソロ活動や他のセッションが多忙を 極め、メンバーがそろう機会が失われていったのだった。 結局、わずか5年という短い期間でその活動に幕を下ろしたのである。 1993年7月にはリチャード・ティーが癌のためこの世を去る。 享年49歳という、余りに若い死だった。さらに、ティーの後を 追うように、翌94年にはエリック・ゲイルがやはり癌のため逝去。 強烈な個性で人気のふたりを相次いで失ったことにより、 スタッフは完全に”伝説”のバンドになったのである。 |
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